●第7回●これから出会う新しいメイドさんに向けて。

今回は、いつかアンクの新しい仲間になってくれるかもしれない、
ここを読んでくれているお嬢様に向けて書きたいと思います。

新年が明けて、今、アンククレストには卒業シーズンが到来しています。

就職活動など卒業の理由は何であれ、
一瞬でもアンククレストを選んでくれたことに、私はすごく感謝しています。
札幌だけでも何件もあるメイド喫茶の中から、このアンククレストを選んでくれたということ。

それがまず、嬉しいのです。

もちろん、私はまだまだ未熟なので メイドたちの思い描いているオーナー像には及ばないと思います。
それでも、一緒にアンクを盛り上げてくれて、支えてくれた事が本当に嬉しい。

メイドのお仕事は、肉体労働ではないので「楽そう」と思われることが多々あります。
実際、私にとっては楽しく、好きな世界で働けているので苦に感じることはあまりありません。

ですが、やっぱりここはお仕事の場です。

遊び場ではないし、ただ仲良くしてるだけの場所ではないので、
自分の想いのままに過ごせる空間でもありません。

楽しい気持ちだけでは出来ないことだってあります。
本当はもっともっとご主人様とお話をしていたい、と思っても当然ウェイトレス業務は優先してもらいます。
メイド同士で楽しく遊んでいたい気持ちがあっても、メイド業務をやってもらわなければなりません。

ここに違和感を感じて「実際は楽じゃなかった」と思って辞めていく人も中にはいます。

ですが、このお仕事の魅力の第一は、「自分が楽しい職場」ではありません。
もちろんアンクは、よく皆で集まってご飯に行ったりお泊まりしたり、とても仲はいいと思います。

ですが、そこを第一にしていては、お仕事とはいえません。
私たちメイドは、「ご主人様お嬢様が楽しいと感じる空間」を作ることなのです。

当たり前じゃん!という声が聞こえてきそうですが、意外と根本を忘れている方もいます。

ですが、言葉で言うことなんて簡単。
特に未経験の方には、「何をしたら楽しんでもらえるのか?」と考えても、
なかなか具体的な答えが見つからないかもしれません。

実際、そこに決まった正解なんて無いのだと私は思います。

ただ、今このコラムを読んでくれてる方が少しでもそのことについて考えてくれたのなら、
それがこの答えのひとつではないのかな、と思います。

メイド喫茶のお仕事は、日々、その繰り返しです。

同じご主人様はいない。
ひとひとり、性格も、育った環境も何もかもが違う。
だから、私たちの接し方もひとりひとり違う。

目の前にいるご主人様に喜んでもらうには何をしたらいいのか、、、
このことを考えて行動にしていくのが私たちメイドのお仕事なのです。

こんなことを言われたら、ちょっとメイドカフェのお仕事を始めるのが不安になった方もいるかもしれないですね。

でも、安心してください。

アンクにいるメイド、もちろん私、みゆうも毎日悩んだりしながらお給仕しています。
なので、皆で同じ悩みを共有できます。
私も、悩んだときはメイドたちに相談することもあります。
同じ「メイド」という立場で、私の視点とは違う意見をもらえることもあります。

未経験の方も、同じです。
いつだって、相談に乗りますしアドバイスもします。
一緒に悩んで、どんなお給仕の仕方がよいのか、など一緒に考えていけます。
これは、私だけがしているのではありません。
アンククレスト在籍メイドはそれを日常でこなしている気がします。

お仕事には、どんなものでも向き不向きがあると思います。
それを、無理矢理我慢して続けなさい!と言うのは、私にはできません。

きっと、本人は本人なりに考えて「辞める」という決断をしたと思うからです。
辞めることだって、楽なことじゃないと思う。
先輩やオーナーに「辞めます」と伝えてから実際に卒業する日までというのは、長く感じたり、少し気持ちも重くなるもの。
だから、突然辞めてしまうこともあるのではないかな・・・なんて私なりに考えるときもあります。

が、続けた先にはきっと面白いメイドの世界があるということも、心の隅っこに覚えていてほしいです。
皆、最初は初めてでした。みゆうもそうでした。

札幌メイドカフェアンククレストは、そういう意味で未経験も大歓迎なのです。
経験者も、未経験者も、サポートして一緒にメイドのお仕事が出来ます。
個人で頑張るお仕事ではありません。
アンククレストは、メイドの皆で力を合わせて目標に向かっていくお店です。

不安な気持ちもたくさん抱えていると思いますが、ぜひ一度、勇気を出してみてください。

「メイド喫茶」という文化によって、
私は自分の人生が大きく変わりました。

なので、これからは「メイドのみゆう」として、
ご主人様、お嬢様、そして新しいメイドさんの人生を明るくしていきたいと考えています。

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